■ベテラン俳優の間で評価の高いテレ東

「放送前のオンライン記者会見で“実は自分の素に近い部分が多くてやりやすい”と語ってはいましたが、“役者・香取慎吾”の新境地といった感じでした。香取に限らず、テレ東のドラマは他局と比べてもベテラン俳優に意外な役どころで起用することで有名です。もっとも象徴的なのが、松重豊(58)の扱いですよね」(制作会社関係者)

 かつての松重豊のイメージといえば、長身と強面を生かしてのヤクザやマル暴の刑事としてのバイプレーヤー、という印象だった。

「ところが、テレビ東京は2012年に現在まで続く人気シリーズ『孤独のグルメ』の井之頭五郎役に松重を起用。記念すべき連ドラ初主演となったばかりか、これ以降、食事関係のCMが増えたり、三枚目のイメージも強くなったり、大ブレイクを果たしました。

 しかも、昨年4月クールにはマンガ原作のドラマ『きょうの猫村さん』に、猫のかぶり物をかぶった松重が“家政婦の猫村さん”として主演し、こちらも大変に話題となりました」(前同)

 そのほか、昨年放送の『共演NG』では中井貴一(60)が「本当は共演NGの元恋人の女優(鈴木京香)と共演しなければいけない」という役を好演したほか、福田雄一監督の名前が本格的に世間に広まった山田孝之主演の『勇者ヨシヒコ』シリーズも、テレビ東京の作品だった。

 ちなみに、中居はテレ東について昨年12月6日に行われたバトンタッチ・セレモニーにて、

「新しいものを作っていこうとしている感じがするので、そういう意味では、やっていてワクワクするっていうか。みんなのノリが今から30年ぐらい前のテレビ界にいる感じがするんですよね」

 と、チャレンジ精神の高さを評価していた。

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