■「この男になれるのは、世界中でこの男だけ」

「最後に、木村拓哉(49)は『ONEP IECE』(集英社)の大ファンで知られていてマンガ好きの印象を受けますが、小説やエッセイ本の方は“普段あまり本を読まない”と言いつつも、しっかり嗜んでいることが、昨年4月26日配信の『木村さ~~ん!』(GYAO!)で行った企画“オススメ書籍ベスト5”で分かります。

 ちなみに、読み終わった本は栞紐を外に出して、目印にしているそうですよ」(前出の専門誌記者)

『木村さ~~ん』で木村が紹介したのは5位から順に、「あれよあれよと読んでしまった」という爆笑問題太田光(56)の『文明の子』(新潮社)。

 4位は、高野和明のサスペンス・SF小説『ジェノサイド』(角川書店)。

 日中戦争と関東大震災時のデリケートな歴史問題が書かれているためなのか実写化は叶っていないが、「ページをめくる楽しさを味わった本」「映像化しないのかなぁ、してほしいんだけどなぁ」と木村は話していた。

「3位は、17年に木村が主演ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)で外科医の役作りをするために読んだ細井勝の『稚拙なる者は去れ 天才心臓外科医・渡邊剛の覚悟』(講談社)を“自分との勝負をする人にはすごく応援してくれる本になるんじゃないかな”と絶賛していたほか、2位は木村が“いつものキムタク”を覆したことで知られる警察学校ドラマ『教場』(フジテレビ系)シリーズの原作で、第1作の前日談である長岡弘樹の『教場0(ゼロ)』(小学館)でした」(前同)

 そして、木村にとって1位は西加奈子氏の『サラバ!』(小学館)。下巻にうつった際に「終わってほしくない」と思ったそうだ。

 ちなみに、そんな木村や草なぎが楽しんでいた西加奈子氏は15年に『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でSMAPのメンバーと直接顔を合わせており、特別企画「今話題の小説家がSMAPを文学的に表現すると!?」にて、

中居正広:「この男の孤独は、誰も止めることができない」

木村拓哉:「この男になれるのは、世界中でこの男だけ」

稲垣吾郎:「ただ、美しい顔で生まれただけだったのに」

草なぎ剛:「ユーモアと美しい心が世界を変えるんだ」

香取慎吾:「やさしい巨人の、哀しい背中を見よ」

 と、それぞれ表現していた。さすが小説家というべきか、どれもメンバーの本質を巧みに表現している。

 改めて明らかとなったSMAPの読書事情。

 読書好きランキングを付けるとしたら、冠番組もあった稲垣が筆頭、次いで中居、そして草なぎ、木村に香取、という順番になるだろう。

 いつか香取も、運命の一冊に出会える日が来ることを願うーー。

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