■来年には完全新作の製作も決定

 そんな状況下で、実に希少な存在となったメダルを「メダルなくなったら(アンクが)いなくなっちゃうから」とロケ先で子どもにプレゼントされたアンク役の三浦は、その場で号泣してしまったという。

「シナリオ面も、先述のように“欲望”をメインにしつつ映司とアンクの関係の移り変わりや伏線の回収、一見正統派主人公のようで歪な性格の映司の過去、終盤に待ち受ける怒涛の展開にくわえ、希望を含みつつも切ない最終回など、多くの面で高評価は当然、という印象です。今回ランクインした楽曲『Time judged all』についても、この最終回に“ある演出込み”で流れたことが、間違いなくランキングに影響を与えているでしょう」

 そんなオーズだったが、来春に正統な続編『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』の製作が明らかとなった。続編が発表された第34回東京国際映画祭「仮面ライダー50th 仮面ライダーアニバーサリー in TIFF」で渡部と三浦はそれぞれ、

渡部「役者としての出発点であり、原点でもある。それはこれから10年、20年、30年と経っても、変わらないでしょう」

三浦「壁にぶつかるたびに、皆の顔を思い出すんですよ。だから、僕にとってはすごく、すごく大きな作品。僕にとっての救い。“ホーム”ですね」

 と、コメントしている。

「満たされるものを探して」制作された『オーズ』。今回のランキングと続編で、さらに視聴者の欲望は刺激されそうだーー。

※『ビルド』編につづく

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