■ホームラン王こそ逃したが…

「2番・DHで先発出場した大谷は、5回の第3打席に463フィート(約141メートル)のホームランを放ちました。この時の大谷は、オールスター明けの過密日程に加え、前日に7回を投げ抜き5勝目を挙げたばかり。投打のフル稼働をするなかで放たれた、この特大ホームランに、かつてボストン・レッドソックスなどで活躍をしたマニー・ラミレス元選手は

“あの男は火星人だ。彼はパワーを携えてヒット(ホームラン)を打てるし、157キロで(投手としてボールを)投げる。私たちは、この現象を目の当たりに出来ていることを神に感謝しなければならない”

 と最大限の賛辞を送っています」(同)

 最後は、今季を締めくくった第46号。惜しくもホームラン王を逃した大谷だったが、この一発が大谷の受賞ラッシュを決定づけたと言ってもいい。

「10月4日(日本時間)のマリナーズ戦。1番・DHで先発出場した大谷は、先発左腕アンダーソンが投じた高めの変化球をライトスタンドへ叩き込みました。このホームランによって、大谷はシーズン100打点の大台にも到達。スポーツメディア『MLB.com』でエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者は、同日付で“ショウヘイが夢のシーズンを締め括る”と題した記事を投稿し、今季の大谷の活躍を称賛しています」(同)

 大谷は15日の会見で、印象に残っているホームランを問われて、

「うーん、この1本というのはないですね。46本まず打てた、というのが一番かな、と」

 と答えているが、どのホームランも見事というほかない。

 メジャーのア・リーグ最優秀選手「MVP」の発表は、11月19日(日本時間)。どこでその発表を待つのか、と聞かれた大谷は、笑みを浮かべながら、

「どこなんでしょうね。わかんないです」

 と答えていた。

 はたして、大谷翔平はまた新たな快挙を成し遂げるのかーー。

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