■圧倒的な歌唱力が輝いていた

「土屋さんによると、ふつうのセリフは無機質なニュアンスを出すために語尾に息を入れずに余韻を残さない喋り方を意識してロボットらしさを出したといいます。逆に歌は“AIだから声も変えられる”と開き直ってあえて違う声色で歌ったり、元気な歌はノビノビと歌い上げたり。予告で流れたテーマソング『ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~』を聞いただけでも、高く透き通って優しさも感じさせるまさに“エンジェルボイス”で、圧倒的な歌唱力を披露してくれました」

公式YouTubeチャンネル『松竹チャンネル/SHOCHIKUch』より

 映画を鑑賞したファンからは、

《ちょっとディズニーっぽかったけど、AIという近未来的な要素の中にファンタジーな要素もあり、映画らしいストーリー。終盤ちょっと泣かされてしまった》《土屋太鳳の歌声が映画館の音響で圧倒的だった。》《土屋太鳳さんの表現力が無双しており、なおかつ助演陣の演技力もつよつよ》《歌とセリフで声優が変わってると思ったらどっちも土屋太鳳でびっくり》

 という絶賛の声であふれていた。

「『音楽ナタリー』のインタビューに、《ちょうどミュージカルのときに、“はー!”って声を息で飛ばす練習をしていたんですよ。そうすることで、ちょっと人間らしい歌声になるんです。》と話していた土屋さんですが、昨年に帝国劇場で行った主演ミュージカル舞台『ローマの休日』で《歌が自分の課題、もっと頑張りたい》と話していたこともありました。

 事務所も音楽活動に強く、今回『アイの歌声を聴かせて』で歌が評価されてるのはすごく嬉しいのではと思います」

 それだけに、冒頭のように土屋を松たか子と並ぶ存在として評価する声が上がるのも理解できる。

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