■朝の『ヒルナンデス!』を目指して始まった『ラヴィット!』

 10月11日の『アピールちゃん』初回放送では、日本一アピール下手なカレー店の店主に密着する企画が、また、10月18日の通常放送1回目では、夫婦喧嘩が絶えない食堂に密着する企画が放送された。さらに、11月8日の放送ではアピールが下手過ぎておいしいのに知名度ゼロの料理を調査する企画の放送もあった。

「『アピールちゃん』では、最近は芸能人の自宅公開や子育てに密着する企画もありますが、グルメネタはたしかに『オモウマい店』を彷彿とさせるようなものも少なくありません。振り返ってみれば、川島さんがMCを務める『ラヴィット!』も、番組プロデューサーが“朝の『ヒルナンデス!』を目指す”というコンセプトを打ち立てて始まった番組ですよね。

 言葉は悪いですが、『アピールちゃん』は『オモウマい店』の、『ラヴィット!』は『ヒルナンデス!』の“パクり”です。それが、現在の両番組の低空飛行につながっているのではないでしょうか」(前出の民放キー局関係者)

 川島といえば、誰もが認める実力派芸人で、かつ人格者としても知られている。そんな川島が2つのMC番組で苦戦を強いられているのだ。

「大喜利やトークも安定の面白さを誇り、『アメトーーク!』や『テレビ千鳥』(ともにテレビ朝日系)などでの立ち振る舞いも高く評価される川島さん。彼と仕事がしたいというテレビマンは少なくありません。にもかかわらず、彼がMCを張る番組の視聴率は軒並み爆死状態なんです。

 それもこれも、『アピールちゃん』も『ラヴィット!』も番組の成り立ちが他の番組の模倣だったからだとも言えそうです。何とも運が悪いというか、巡り合わせが悪いというか……。

 ただ、『ラヴィット!』は川島さんだからこそ、芸人は全力でボケられる。朝から楽しめる大喜利番組としてお笑いファンからは評価を上げています。川島さんの胆力で『ラヴィット!』は独自のポジションを確立する可能性はありそうですよね」(前同)

『ラヴィット!』と『アピールちゃん』は、来春の改編期を乗り越えられるのか!?

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4