「抜け毛3倍」の厳冬を乗り切る!「薄毛予防」10か条の画像
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 今年の寒風は、なぜだか頭皮によく当たる。そんな生え際後退中の人にとっておきの「ハゲ予防策」を伝授!

 髪の毛が抜ける量は、秋口から冬にかけて、夏場に比べると3倍に増えるという。

 夏場の多汗により雑菌が繁殖し、強い紫外線でダメージが蓄積されているところに、暖房器具などによる乾燥も加わるためだ。そのままの状態でケアを怠ると、新しい髪の毛が再生せず、一気に薄毛が進行してしまうことも。

「生やすより、抜け毛予防は易し」ということで、理容・美容師として顧客の薄毛の悩みを聞くかたわら、毛髪の研究も行い、統合医療専門学校講師も務めていた板羽忠徳氏らに、「冬の薄毛予防策」を聞いた。

 まずはシャンプー選びから。寒くなるこの季節は、「乾燥肌用」と明記されているものを選ぶといい。

「第一に弱酸性(PH値4・5〜6)のものを選びましょう。健康な髪や頭皮は弱酸性の状態だからです。脂性肌用のシャンプーを使うと、頭皮の脂を落とし過ぎてしまう。頭皮の表面は皮脂と汗の混じった脂肪膜が形成されていて、その膜が適度に潤っていてこそ、健康な毛髪が育つんです。冬は、リンスやトリートメントもしたほうがいいでしょう」(前出の板羽氏)

 ちなみに「乾燥肌用」という表示がなくても、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド配合と書いてあれば、大丈夫だ。

 次は髪の洗い方。毛髪についた汚れを落とすより、毛穴に詰まった汚れや、余分な脂を落とすことが重要だ。

「だからといって、指の腹で頭皮をこする人が多いですが、逆に生えたばかりの新生毛を一緒に引き抜いてしまう。正しい洗い方は、指の腹ではなく、指頭(爪先と指腹の中間部分)を、しっかり頭皮に当てること。頭皮をこすって洗うのではなく、指を当てたまま頭皮ごと動かすように洗うことが大切です」(前同)

 風呂から上がったら、ドライヤーで髪を乾かす必要があるが、ここでのポイントは、完全に乾かさないことだという。

「熱によるダメージを避けるため、頭皮から20センチぐらい離し、一点に集中せず、まんべんなく当てること。乾燥するこの季節は、髪に少し湿り気が残るくらいを目安に。髪はもともと、11〜13%の水分を含み、それより少なくなるとパサつきの原因になります」(同)

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