■主演の水谷は「視聴率の鬼」

 前出の制作会社関係者は続ける。

「水谷さんは、ドラマの視聴率を非常に気にしているそうです。今作の『相棒』は10月13日放送の初回で世帯視聴率15.2%を獲得すると、以降も2ケタ台中盤を維持し続けていて何も問題はにないようにも見えます。

 しかし、昨今のテレビ各局が重視しているコア視聴率では2%台前半。同じテレビ朝日で放送されている米倉涼子さん(46)主演のドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の半分ほどしか取れていないんです。『相棒』は完全にシニア層の視聴者がメインになってしまっており、コア視聴率で米倉さんの『ドクターX』に完敗してしまっているような現在の状況を、水谷さんは見過ごすことができなかったのでは、とささやかれていますね」

 反町の降板にあたって水谷は、「思った以上にソリは冠城亘をスタイリッシュにチャーミングに作り上げていきました。ソリで良かった、シーズン中何度も思った事です」とのコメントを寄せている。

「水谷さんは、真面目で演技に対しても真摯で、かつ後輩気質で気配りもできる反町さんのことを非常に気に入っていたといいます。ただ、ドラマの視聴率の現状から目をそらすことはできない。このままだと『相棒』がジリ貧になってしまうと危惧した水谷さんが、作品の新陳代謝のため、お気に入りである反町さんを、泣く泣く切らざるをえなかったのでは、と見られていますね」(前同)

 ドラマのため、全力を注ぐ水谷の情熱は不変。また新しい相棒とのストーリーを見せてくれるはずだ。

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