■聖徳太子ゆかりの売り場も
そんな日本武尊と並ぶ古代日本の伝説的人物といえば、聖徳太子。彼とゆかりが深いのが、奈良県の信貴山朝護孫子寺だ。なんでも聖徳太子が、この山に登り、戦勝祈願をした際、頭上に現れた毘沙門天に秘法を授けられ、見事勝利したのだという。その毘沙門天の出現が、「寅の年、寅の日、寅の刻」だったことが、地元では知らぬ人のいない「信貴山寅まつり」の由来となった。
その近場でグイグイ来てる売り場を探したところ、本誌取材班のアンテナに引っかかったのが、奈良県大和郡山市の大和郡山アピタチャンスセンターだ。この売り場、１９年７月にロト７で１等５億８４２９万円、そして２０年サマーで１等前後賞７億円を出して有名になったが、そもそも年末ジャンボに強い。
「２０１０年以降、年末だけで１００〜１０００万円が計２４本も出ています。また、０８年年末ジャンボ、それに１６年年末ミニ１等で、それぞれ１億円が出ています」（売り場責任者）
大和郡山といえば、金魚の生産地としても有名だ。“金”魚をトラえよう！
さて、静岡県浜松市のマスミといえば、ジャンボ１等の当せん総額が、そろそろ１００億円を超えようとする激アツ売り場だが、実はトラとの縁が深い。柴咲コウが主役を演じた１７年のＮＨＫ大河ドラマ『おんな城主 直虎』の主人公、井伊直虎の菩提寺『龍潭寺』が市内にあるのだ。
マスミの中村通店長いわく、「実は『直虎』が始まるのを知り、売り場の宣伝用ユーチューブで龍潭寺を訪れて、詳しく紹介したんです。それまで、あまり有名じゃなかったんですが、今では観光スポットで、バスツアー会社からウチの動画を使わせてくれと、問い合わせまでありましたよ」
蛇足だが、中村店長は大のタイガースファンとか。
