■不安の残る第1クールラスト
これまで、秋元康氏が関わったミステリードラマは、『あなたの番です』(同局系)は連続殺人の犯人はサイコパスで、動機なし快楽殺人だったとうオチ。また『漂着者』(テレビ朝日系)はカルト教団が舞台で、乱発した伏線を最終回を迎えても回収せず、視聴者をガッカリさせた残念な前例がある。
今回も「しちはごじゅうろく」という謎のメッセージなど、伏線をむやみに振りまいていて、視聴者からは「真犯人フラグがあな番に比べ今いち盛り上らないのは、“謎”ばかり視聴者に与えて、“快感”を与えないからかなぁ。あな番は情報を登場人物より視聴者が先に見て知ってるという優越感があった」という指摘もあった。
公式サイトの次回予告には「ついに家族との衝撃の再会、あの危険人物の正体が判明するーー!!」とあり、大きく物語が動くらしい。いよいよ、ドラマ前半の1クールが終りを迎えそうだが、視聴者が第2クールも見続けたくなるような、しっかりしたオチはつけられるのだろうか?(ドラマライター/ヤマカワ)