■波乱の展開はまだ続きそう

 そんな、不満の声を浴びている脚本だが、不可解な点は3つある。まず、衛はなぜ脳梗塞のことを優に黙っていたのか? 衛は「優くんがときどき、子どもの話をするから、なんとなく言い出せなかった。いろいろと考えてしまった、ごめん」と言い訳していたが、まず、出産より自身の命を優先するべきではないのか。

 さらに、会社のさらなる発展がかかった同人誌の印刷を、いくら身内とはいえ、2000部も自力で印刷できない工場になぜ頼んだのか? 危機を招くための展開だとしても、リアリティに欠けすぎだ。また、いくらトラブルが続いたとはいえ、優の空や両親への態度は横暴で、キャラが変貌しすぎではないだろうか?

 俳優陣への称賛の声が多いが、その反面、優を追い詰めるためだけに雑に書かれた脚本には、厳しい批判の声が向けられている。残すところ2話となった同ドラマだが、次回予告によると、さらなる裏切り(4回目)が発生するらしい。はてさて、どれだけトンデモな展開が待っているのだろうか。(ドラマライター/ヤマカワ)

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