清原果耶
清原果耶

 2021年5月から10月まで放送されたNHKの連続テレビ小説おかえりモネ』は、宮城県気仙沼生まれのヒロイン・永浦百音(清原果耶/19)が、気象予報士の資格を取って上京。気象会社で天気予報の経験を積んだあと、故郷の島に戻って地元の人々に貢献することを目指す姿を描いた物語。

 同ドラマは、珠玉の名言・名シーンが多くの視聴者の心を揺さぶり、最終回を迎えた喪失感から、SNSでは“モネロス”や“菅波ロス”を訴える声が続出した。今回は“モネ”ことヒロイン百音を演じた、清原果耶の神シーンを振り返ってみよう。

 まず、21年7月16日放送の第9週「雨のち旅立ち」45話の、モネが家族に上京する理由を涙ながらに語るシーン。東日本大震災発生の日、高校受験の合格発表を見るため島を離れ、仙台にいたことが後ろめたかったと告白。数日後、避難所で幼なじみや妹の未知と再会したとき、本当にうれしかったが、何かが違っていたと明かして涙を流した。

 そして、島にいると、あのとき“何もできなかった”という思いから抜け出せないため、とにかく島を出たかったと回顧。気象は未来が分かると語ると、「この仕事で誰かを守ることできるんなら、私は全力でやってみたい。大切なものをなくして傷つく人は、もう見たくない」と訴えたのだが、清原の心情を込めた演技が印象的だった。

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