■来年はテレビをつければ松下洸平?

 視聴者からはツイッター上に、“最愛”を守るために道を踏み外してしまった加瀬に、多くの反響が寄せられたが、優を疑うと同時に愛し続けた大輝にも注目が集まり、“大ちゃんロス”を訴える声も。また、そんな難しい役を演じた松下にも、称賛の声が相次いでいた。

 これまで松下が演じてきたのは、戸田恵梨香(33)主演のNHK連続テレビ小説スカーレット』の八郎も、波留(30)主演の『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)の風一も、いわゆる普通の男だったが、だからこそ周囲の人を輝かせる力があった。

 今回も「好きやよ」などの飛騨弁が極めて自然なうえ、派手ではないが芯の強い大輝を繊細に演じることで、松下は吉高やまわりの登場人物の魅力を倍増させていた。主役でこそないが、松下には来年も重要な役回りの出演依頼が押し寄せることは間違いない。どんな役でも器用に演じてしまう、田中圭レベルの売れっ子になりそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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