■ケンコバが言い放った言葉「『M-1』に人生かけんな」

 ケンコバの怒りの発言が掲載されているのは12月16日発売の同誌。そこでケンコバは、中村氏の取材に対して、「こんなアホなもん(『M-1』)に人生かけんな、って言いたいですよ」と言い放っているのだ。

「ケンコバさんは、漫才愛を語るヤツが増えたと苦言を呈し、“カッコ悪いことすんな”と語っています。ケンコバさんは漫才の“論”を語る芸人、人が許せない。だから、過去にナイツの塙さんの、漫才分析の側面もある著書の構成をした中村氏の行為も“寒い”とまで言っています。日頃、いつもふざけて笑いをとっているケンコバさんからは想像できない、熱いやり取りが記事には書かれています」(前出のお笑いプロ関係者)

 ケンコバは、2018年12月5日放送のラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)でも、『M-1』について触れている。

「ケンコバさんは、なんでそんなに気持ちを入れるのか、と疑問を投げかけ、“『M-1勝ったら人生変わる』って全員ホンマに言うんやけど……でも、その次やからな、人生変わるんは”、と『M-1』にすべてをかけようとする芸人たちに憤りを示していたんです。

 笑いは多様性があるもので、ある場面の人の評価、賞レースでの評価がすべてではない。そして客におもねる笑いよりも、自分が本当に面白いと思う笑いを芸人にはやってほしい、そうした思いがケンコバさんにはあるようです。

 ケンコバさんは、ABEMAでこれまで計3回放送されているお笑い賞レース『シモネタGP』のMCを務めています。同企画は、地上波テレビでは追求できない下ネタの可能性を肯定し、最高の下ネタを披露したコンビ、芸人の“ナンバーワン下ネタ王”を決めるもの。決して『M-1』と対になるものではありませんが、そこでMCを務めているということは、ケンコバさんの笑いへの姿勢が垣間見れる気がしますね……」(前同)

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