■喉に不調を抱える沙也加さんにたびたび連絡していた“父の顔”
沙也加さんの著書『Saya Little Player』(マガジンハウス)にも、神田さんは「パパが何処に居ても 見えなくても 沙也加を愛しているよ」と直筆メッセージを寄せている。
同じ役者として沙也加さんにアドバイスすることもあったようだ。
2016年に中山秀征(54)と『女性自身』で行なった対談で、神田さんは「最初の頃は、歌は聞こえるんだけど、セリフが聞こえないわけ。これを人に言われたら傷つくだろうな、でも親から言われたらもっとイヤだろうなって思いながら、仕事が好きかどうか聞いたら“好きだ”って言うから“じゃあセリフが聞こえるようにもっと勉強しろ”と。そこから1年くらい連絡がなかった(笑)」と語っていた。
「『週刊文春』(12月23日発売、文藝春秋)にもありますが、沙也加さんはミュージカル女優としての商売道具とも言える喉に不調を抱えていて、手術を受ける必要に迫られていた。喉の状態は本当に良くなく、そのまま放置すれば、もう歌えなくなるほどだったそうです。
神田さんはそんな沙也加さんを心配して、頻繁に電話していたといいます。神田さんは父親として、先輩役者として常に沙也加さんを支え続け、鑑であり続けたということですよね……」(芸能プロ関係者)
神田は12月25日の『旅サラダ』の生放送にも出演予定だという。
「娘の死という事態があったとしても、仕事に穴を開けない、職務を全うするという思いが強いんでしょう。22日の聖子さんとの会見もそうですが、これも石原裕次郎さん(享年52)や渡哲也さん(享年78)の背中を見ていたからなのでしょうね。
沙也加さんも声優を担当した『アナと雪の女王』が大ヒットした際には、メディアから同じような質問を何度もされたそうですが、“私が作品の魅力を伝えないと”と誠実に受け答えしていたといいます。これも父・神田さんをお手本にしてのことだったのかもしれません。
ひとり娘の突然の逝去を受けて、神田さんの心中は察するにあまりある。それでも昭和のスターらしく、そして沙也加さんの父として気丈に振る舞っているんでしょうね」(前同)
父・神田正輝の変わらぬ活躍を沙也加さんは天国で見守っているだろう――。
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