■リアリティに欠けるエピソードの数々

 続いて、12月9日放送、第9話の同人誌を200部しか刷れなかったという、シーン。優の実家の印刷工場が経営が厳しいうえ、父親が友人の連帯保証人となり、1000万円の負債を抱いていることが判明。そこで、東海林(矢本悠馬/31)がようやく提携を結んだ、作家の同人誌の印刷を依頼した。

 しかし、2000部の発注が200部しか刷られておらず、作家から訴えを起こされそうに。会社のさらなる発展がかかった同人誌の印刷を、いくら優の身内とはいえ、2000部も自力で印刷できない工場になぜ頼んだのか? 優の危機を招くための演出だったが、あまりにもリアリティに欠けすぎだった。

 そして、12月23日放送、最終話の最大の見せ場だった「スリースターブックス」のTOB(敵対的買収)回避エピソードなのに、淡々と語られるだけだった問題。MEDIA社の島谷聡美(松嶋菜々子/48)に仕掛けられた買収を回避するため、衛たちは全社を挙げてホワイトナイト(友好的な投資家)を探した。

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