『M-1グランプリ』審査員として、漫才の的確な分析で知られるナイツの塙宣之。2021年には錦鯉の優勝を受けてのもらい泣きでも感動を呼んだ塙には、また別な顔がある。芸能界きってのドラマウォッチャーとして知られ、過去には各局の全ドラマを視聴。多い時は週に37本ものドラマを鑑賞し、自身のYouTubeチャンネル『ナイツ塙の自由時間』でもドラマの感想を投稿するなど、筋金入りのドラママニアなのだ。
その塙に、2021年の印象深いドラマと役者について聞いた。数ある作品からピックアップされたのはーー?
(第1回/全4回)
――以前YouTubeでやっていた『夏のベスト3』から色々とドラマが放送されましたね。まず、面白いと思ったドラマ10選をお願い致します。
塙「局ごとでそれぞれ1つずつ分けると、NHKが『阿佐ヶ谷姉妹ののほほん一人暮らし』、日テレが『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』、テレビ朝日が『緊急取調室』、TBSが『俺の家の話』、テレビ東京が『ただ離婚してないだけ』フジテレビが『その女、ジルバ』ですね。
それにくわえて、『最愛』(TBS系)、『イチケイのカラス』(前同)『白い濁流』(NHKBSプレミアム)『八月は夜のバッティングセンターで。』(テレビ東京系)あたりが面白かったです」
残念ながら塙さんのスケジュールの都合もあり、10作全部を聞くことはできなかった。いくつかを抜粋してお送りする。
――まず、22年1月2日に新春SPが放送する『緊急取調室』(テレビ朝日系)についてお願いします。
「前に違う雑誌でも言いましたけど、第1話の天海祐希さんと桃井かおりさんのやり取り。あれがアドリブだったみたいなんですよ」
――水をぶっかけるシーンですね。
「途中から本当にやばい演技になっていて、本当にすごかった。それを見ている小日向文世さんとか田中哲司さんとか、滅茶苦茶うまい人たちが、ドラマを見ているというより桃井かおりさんがスゴイなみたいな感じで見てるシーンになってて。それはすごくよかったなと思います」