■別れる際、三好さんは「体だけは気よつけろよ」と――

 その後、高校時代の久保田と三好さんが、当時の最先端のファッションに身を包みポーズを決める写真が出てきたりするなどし、いよいよとろサーモンの2人が、宮崎の頂点を取った三好さんのラーメンを食べるシーンに――。

「三好さんが作る、シンプルでキレイな豚骨ベースのラーメン。感極まった様子の久保田は口に入れた瞬間、“うまい”と発し、その後は涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、“おいしいな、(これで)頑張れる”と話しながら麺をすするんです。三好さんのこれまでの苦労、そしてそこに自らの半生も重ねたのかもしれない久保田。まさに号泣の実食シーンになっています」(前出のお笑いライター)

 ラーメンを食べ終え、店を出る久保田に三好さんは再度ハグをし、「体だけは気よつけろよ」と語りかけたのだった――。

 お笑いプロ関係者は話す。

「あの動画の久保田のリアクションは、いっさいのおふざけなしのガチンコのものでしたね。久保田は三好さんが作るラーメンに本当に感動したそうです。“どこかなつかしい、日曜日のお昼にお母さんが作ってくれたような絶品の醤油味”と語っていたそうですよ。動画でも“おいしい”を連発していましたもんね。“少しだけしょっぱかった”とも言っていたそうですが、スープまで完食していましたから、本当に最高の味だったのでしょう。号泣状態の久保田の涙が口にまで流れ入るのを見て、三好さんも自身が泣いてしまうのをなんとかこらえていたそうですよ」

 日頃のゲスさ、破天荒さが微塵も感じられない久保田の一面を見た視聴者からは、「泣かせないでくれよ」「とろサーモン見て泣いたの初めてです」「こんな人間味ある2人見て泣かないわけない」「めちゃくちゃいい動画でした」など、感動したという声が1300件以上も寄せられている。

「久保田は、ずっと三好さんの店に行きたかったけど先延ばし先延ばしにして行けなくなった罪悪感を感じていたそうです。しかし、YouTubeの企画で今回、訪れることができ、幼馴染の先輩がここまで奮起して頑張ってる姿を目にして、これからも芸に精進して行こうと心に決めたといいますね。破天荒さはいっさいない、とろサーモンとしては珍しい感動動画ですが、それがまた大きな反響を呼んでいるようですね」(前同)

 コロナ禍で、仕事も学校も、そして人付き合いもリモート化が進む現在。とろサーモンのYouTube動画「ともだち」は、こんな時代だからこそ改めて、本気でつき合える、本気でしゃべれるれる“友人”について考えさせられる映像になっているのかもしれない――。

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