■没になったが国の一大行事に選抜されるまでの存在になった

「しかし、音楽プロデューサーの中田ヤスタカ氏の協力もあり、代表曲ともなった07年の『ポリリズム』を筆頭に、着実に成果を出していき、国民的な存在まで上り詰めました。21年7月29日発売の『週刊文春』(文藝春秋)によると、実現しなかったものの、東京2020オリンピックの開会式でも、本来なら五輪開会式の責任者だった振付演出家のMIKIKO氏の下で、Perfumeがメインアクトを務めるはずだったといいます」

 MIKIKO氏とPerfumeは『アクターズスクール広島』時代からの深い関係で、これまでのPerfumeのほぼすべての曲の振付を手掛けていることから、「4人目のPerfume」と評する声もある。

「21年末に行われた『紅白歌合戦』の『ポリゴンウェイヴ』でも、一糸乱れぬダンス、タイトル通りバックモニターや舞台装置がきらびやかながら派手ではなく、デジタル的な彩色で発光するポリゴン(コンピューターグラフィックスで使う多角形)が飛び交う演出など、圧倒的なパフォーマンスを見せてくれました。

 ちなみに『ファイトソング』で主演を務める清原は『紅白』にもゲスト審査員で出演していましたが、“芸能界入りしたきっかけがPerfumeさんで、今日聞けるのがすごい楽しみです”と話していました。民放ドラマ初主演作の主題歌にPerfumeが選ばれて、清原もがぜん気合が入ってるでしょうね(笑)」

『紅白』の『ポリゴンウェイブ』については“3人目のダウンタウン”とも呼ばれる放送作家の高須光聖氏もツイッターにて、

《紅白でやってたPerfumeのポリゴンウェイブの舞台の演出がすごい。こんな演出がオリンピックで見たかったぁ・・・》

 と、ツイートしていた。

 広島のロコドル(ローカルアイドル)として始まり、気づけば紅白、果ては宇宙ステーションでまで親しまれる存在となったPerfume。これからも、宇宙レベルの活躍に期待したい。

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