■「ドローにしたいけど…」と松本が唸った名勝負

 対決は、まさかの延長戦へ突入。それでも、両者はふたたび“魂の名フレーズ”を放つ。

「平子は、ふてぶてしいそぶりで松本に、“まだ呼ばれたことないんだけど……『ダウンタウンDX』に俺を呼んだら……食われると思ってる?”と挑発。松本はすかさず、“知るか!俺が決めてないわ!”と笑いながら反撃します。このやり取りを見ていた、芸人コンビ・ラランドサーヤ(26)が思わず、“うわぁ!すご!”と漏らすほどの名問答でした。

 一方、粗品は、今回の『座王』で特別審査員長として登場した松本を前に、芸人たちが緊張しているという環境を逆手に取り、“別に緊張してへんで、みんな”と言い放ち、爆笑をさらいました。

 審査員長の松本は、顔を下に向け悩んだ末、“先攻”の札を上げて、勝者は平子に決定します。審査後の松本が、“ドローにしたいけど……”、“おもしろいとこ、突いてきよるな”と唸るほど、2人の対決は今回の『座王』屈指の名勝負でしたね」(同)

 松本は、2020年10月5日に自身のツイッターで、“ちなみに霜降り明星はめちゃくちゃ才能あります!第八世代が出てきても引き合いに出されるように頑張ります”、という投稿も残している。

 若手芸人の実力を真摯に受け止め、かつ競争相手として意識する松本人志と、その松本にすでに認められた霜降り明星・粗品。両者の“すごさ”を間近で感じ、それを的確な言葉で表現した平子もまた、天才といえるかもしれない。

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