■『鎌倉殿』で実年齢より30歳若い役を演じている宮沢

 その女優とは、小栗旬(39)主演で三谷幸喜脚本の大河ドラマ鎌倉殿の13人』で“りく”(後の牧の方)を演じている宮沢りえ(48)のこと。ちなみに深津と宮沢は、役者としては91年の単発ドラマ『オンナって不思議』(TBS系)でしか共演したことはないが、2014年に『第27回東京国際映画祭(TIFF)』で鈴木京香(53)や菅野美穂(44)らと一緒に、映画祭のオープニングを彩っている。

「牧の方は、坂東彌十郎(65)演じる鎌倉幕府の初代執権・北条時政の後妻です。第1話で嫁に迎え入れられましたが、時政は三度目の結婚なうえ、主演の小栗旬演じる息子の北条義時に “その方若いんですか?”との問いに、ついだらしない表情を見せて“若いんだ……”と嘆かれるというギャグシーンもありました。

 ただ、歴史的な推測によると、牧の方は本当に若いんですよね」(専門誌記者=以下同)

 1138年生まれの時政に対し、牧の方は生没年不詳だが、残された史料から北条政子と年齢が近いことが推測されており、時政が40歳のころ、20歳下くらいの年齢の牧の方と結婚した、とされている。

「つまり、第2話時点での宮沢は、20歳の女性を演じているわけです。史実では時政を手玉に取るなかなかダーティな部分もあったことで知られていて、1月16日放送の第2話でもさっそくそんな姿の片りんを見せてくれました。宮沢の美しさが、より説得力を増しているといえますね」

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