■局アナには「転職予備軍」が大勢

 さらに、キー局のアナウンサーともなれば、イチ企業の社員でありながら半分芸能人のような扱いで、写真週刊誌や一部の過激ファンなどに追われる立場にある。

「結果、タクシー移動をするアナウンサーも少なくありませんが、業務とは関係ないタクシー代は経費として落とせません」(前出の制作会社ディレクター)

 女性アナウンサーであれば見た目も重要視され、高級な服やメイクも必要になってくるほか、日々の美容代やセキュリティのしっかりした家賃が高いマンションに住む必要なども出てくるだろう。

「その結果、特に若手アナウンサーは慢性的な金欠になってしまいがち。それでも、何かにつけて一番最初に批判を受ける立場にある。出演番組でのミスやスキャンダルが出ると、ネットでは芸能人と同様に大炎上してしまいますよね。“稼げない”、“プライベートもない”のに“叩かれる”……今、局アナは何も良いことがない、業種として終わりつつあるわけです。“こんなオワコンな商売やっていられない”となっているアナウンサーは少なくないといいますよ。

 一方で、アナウンサーになろうという人には、自分の意思で何かをやりたい、成し遂げたいと考える人も多い。桝アナや久慈アナ、伊東さんのような“転職予備軍”が大勢いるわけです。久慈アナがタレントとして成功すれば“私も”と、多くの女子アナが退社を決断する可能性があるでしょうね。

 そしてやはり、今回、誰もが認めるトップアナウンサーだった桝アナが大きな決断をしたことで、この流れが今まで以上に活発になるとも言われています。桝アナの退社発表でテレビ業界には激震が走っていますよ」(前同)

 桝アナの退社を皮切りに各局の人気アナウンサーが“脱出”することになる!?

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