■笑点メンバーの座を「三平に譲るよう」求めた過去

 ほとんどメンバーの入れ替わりがない『笑点』だが、三平はわずか5年半で降板となった。

 その三平は、ラストとなった2021年12月26日の放送で、「しかし、この5年半、一度も座布団10枚を取ったことがありません。ですから、表に出て自分のスキルを上げて、座布団10枚を獲得するためにも勉強し直してまいります。体を鍛え、心を鍛え、芸の幅を広げて、いろんな経験をして戻ってまいります。本当にありがとうございました」と挨拶。

 放送後、自身のツイッターでも「笑点を離れる事になりました。若手として元気に頑張ったのですが実力不足と理解しております」と切り出し、「番組の最後に、また戻ってきますとは言ったものの、そんなに簡単な事ではないのも承知しています。落語に限らず様々な経験を積み、勉強し直したいと思います。引き続き応援よろしくお願い致します」とコメントした。

 同年12月27日の『FRIDAY DIGITAL』では、三平が笑点メンバーに起用されたのは、母・海老名香葉子さん(88)のバックアップがあったからだと報じている。

 もともと、笑点メンバーには初代・林家三平さん(享年54)の弟子の林家こん平さん(享年77)がいた。病気でその座を弟子の林家たい平(57)に譲ったものの、香葉子さんは「その席を三平に渡すように」とたい平に求めたという。また、師匠のこん平も、たい平にレギュラーの座を手放すよう進言したとされる。

 また、香葉子さんは日本テレビ関係者にも三平のレギュラー入りを直談判したというが、「たい平さんで上手く行っていますから」と断っていたというが、メンバーだった昇太が司会になり、そこに三平が収まる形になったようだ。

「当時は、かなりのドロドロのバトルに発展したようですよ。日テレに加え、笑点メンバーもたい平さんを守ろうとしたそうです。一方で、師匠のこん平さんまで“たい平さんに降りろ”と言うのかというショックがあった。でも、こん平さんとしては、師匠の初代・三平さんの妻で、一門の中心の香葉子さんの言うことは絶対、というのがあったのでしょうね……。

 そして今回、香葉子さんは三平さんが“降板したわけではない”と主張しているんです」(前出のワイドショー関係者)

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