■高嶋的「生理的嫌悪感を催させる悪役」が再起への近道!?

 高嶋は2011年10月から、沢村一樹(54)が主演を務めるドラマ『DOCTORS~最強の名医~』(テレビ朝日系)で嫌味な外科医・森山卓という役を務めたのだが、その怪演ぶりが話題になったのだ。

「高嶋さんが演じた森山という医師は、自分の思い通りに物事が運ばなかったり、感情が高ぶったりしたときに、唇を真一文字にして“んんんんんんん”と叫ぶんです。見ていてドン引きしてしまうくらい、プライドだけが高く、器が小さいマザコン男の演技がすごかったですよね」(前出の女性誌編集者)

 人気コラムニストの吉田潮氏は、『東洋経済ONLINE』の記事(2019年6月)で高嶋の演技について、2011年1月から3月に放送された草なぎ剛(47)主演ドラマ『冬のサクラ』(TBS系)で、今井美樹(58)演じるヒロインをDVする夫役を演じた高嶋について、「要は好感度なんぞ一切無視した、生理的嫌悪感を催させる悪役の妙」と高く評価し、悪役の俳優として新境地を開拓したと綴っている。

 高嶋はその後も、2016年度のNHK大河ドラマ真田丸』では北条氏政を演じ、ものすごい形相で”汁飯”を食べる姿を披露するなど、もはや彼にしかできない演技を披露し、かつての”好青年”のイメージから見事、転身を遂げてみせたのだ。

 今回の舞台『悪魔と永遠』で、どこまでも堕ちていくサラリーマンを熱演している東出。だが、過去に“悪役”を演じたことがあるという。

染谷将太さん(29)主演の2014年の映画『寄生獣』では、人間のフリをしているのに実は人間ではないという役を東出さんが演じていて、その、”周囲から微妙に浮いた演技”がハマっていたんですよね。

 彼は、やはりモデル出身なだけあってルックスは抜群。その端正な容姿を活かして、高嶋さんのようにものすごい表情を披露して視聴者の度肝を抜き、それこそ”生理的に嫌悪感”を抱くような怪演でインパクトを残せば、今後の仕事につながっていくのかもしれませんよ」(前同)

 高嶋のように、東出が今回の主演舞台『悪魔と永遠』で見せているようなゲスと激情があふれる演技を伸ばしていくことが、彼が俳優として多くの人たちに受け入れられる近道なのかも!?

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