■『ガッテン!』はMC石原さとみで若返り

「世帯視聴率とコア視聴率の差」第2位は、2月2日に最終回を迎えたNHK総合の『ガッテン!』。同番組の世帯視聴率は12.7%だった。

「視聴率が高いのに終了することについては、疑問を呈する声もありました。ただ、コア視聴率は1.7%でしたからね。世帯との差は11ポイントもあるんです。NHKは受信料で成り立っていますから、広告収入うんぬんのコア視聴率を気にする必要はありません。ただ今、NHK上層部は“マンネリ化”を非常に重く見ていますからね」(前出の制作会社ディレクター)

 NHKの前田晃伸会長(76)は2020年1月の会長就任後、「会長特命プロジェクト」チームを立ち上げ、局内や番組の改革を急ピッチで進めているとされ、その一環で『ガッテン!』や『バラエティー生活笑百科』、『プロフェッショナル 仕事の流儀』などがこの春をもって終了することになると報じられている。

「前田会長はマンネリ打破に取り組んでいるわけですが、それは今後もNHKを見てくれる新規の視聴者、若い視聴者を獲得するためでもあるでしょう。そういった意味でも、健康情報がメインの『ガッテン!』は厳しい状態にあったわけです」(前同)

 2017年2月の『ガッテン!』では「睡眠薬が糖尿病の治療や予防に効く」といった内容を放送し、批判を浴びてしまった。

「前身番組から含めて四半世紀にわたって続いてきたこともあり、ネタが尽きていて究極のマンネリ状態にあったとも言えます。MCの立川志の輔さん(67)は番組終了に怒りを示していたとも聞こえてきていますが、冷静に見たら番組は限界に来ていたとも言えそうです」(同)

 4月からは『ガッテン!』に代わって、石原さとみ(35)がMCを務める『あしたが変わるトリセツショー』がスタートすることが2月9日に発表された。同番組は、身の回りのものであまり知られていない情報を深掘りして紹介するといった内容になるという。

「内容的には『ガッテン!』とあまり変わらないような気もしますが、石原さんがMCをやるということで、コア層も興味を持ってくれるかもしれませんね」(同)

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