■「世帯視聴率とコア視聴率の差」第1位は「大みそか民放トップ」のあの番組

 2月1週目の「世帯視聴率とコア視聴率の差」第1位はテレビ朝日系の『ザワつく!金曜日』(2日)。その世帯視聴率は14.9%だった。

「15%に迫る非常に高い数字です。しかし、コア視聴率は3.3%。世帯との差は11.6ポイントですからね。いかにコア層以外のシニア層ばかりが見ているかがうかがえます。シニア層が好きなのは往年のスターと家柄のいい2世ですからね」(前出の制作会社ディレクター)

 番組のメインは石原裕次郎さん(享年52)を叔父に持つ石原良純(60)、長嶋茂雄氏(85)の息子・長嶋一茂(56)、高島忠夫さん(享年88)を伯父に持つ高嶋ちさ子(53)と、シニア層からしたら最高のキャスティングとも言えそうだ。

「ただ、若者からしたらポカンですよね。今の10~20代には一茂さんがプロ野球選手だったことを知らない人も多いでしょうし、なんなら長嶋茂雄さんのことすら知らない人もいるでしょうからね」(前同)

 2021年12月31日に放送された『ザワつく!』の特番が、大晦日に放送された民放番組の中でゴールデン帯・プライム帯の視聴率トップを記録したことも記憶に新しい。

 3人が世の中の「心がざわつく話題」にスカッと物申す、毒舌トークバラエティ番組だけに、暴言もたびたび飛び出し、ネットニュースを賑わせている。

 また、1月14日の放送では、高嶋が今年の漢字として「除」と記し、その理由として「本当に人にダマされた」と切り出した。続けて、「なるべくトラブルを避ける、そういう“護身術”がほしい」とし「相談されると親身になっちゃって、巻き込まれて、巻き添えを食って。そういうのがすごい多いから……もう、誰も信用しない」とコメントしたことも話題を呼んだ。

「名前こそ出していませんでしたが、高嶋さんは、2020年に報じられた華原朋美さん(47)とのトラブルについて語ったのではないでしょうか。こういったワイドショー的な展開もシニア層は好きですよね。

 一連のデータやこういった番組内容からも明らかですが、テレビ朝日の『ザワつく!』や『ポツンと』は世帯視聴率はしっかり取れている。しかし、コア視聴率がまったく伴っていなんです」(同)

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