■SNSはビッグボス流の“ボヤキ”

 実際、プロ7年目にして“二刀流”挑戦中の上原健太(27)など、モデルチェンジを始めた選手もいる。

 2月19日の練習試合で“急造サブマリン”として好投した、3年目の鈴木健矢(24)も、その一人だ。

「“もっとイヤラしいピッチャーにならない?”と提案され、サイドスローからアンダースローに転向したようです。変えるのに勇気がいったと思いますが、新庄流の提案だったからこそ、すんなり受け入れられたんでしょう」(前同)

 また、印象的な語録を日々、発信するSNSは、ビッグボス流の“ボヤキ”と言えそうだ。

「(SNS上で)ニュース記事を引用してコメントしたり、援護射撃に使ったりするのがうまい。それを選手たちもチェックしている。

 イマドキの若い選手たちに“もっとアピールしてこい”なんて面と向かって言うと、萎縮してしまいますからね。まさに“令和の新監督”ですよ」(同)

 里崎氏も、新庄監督のSNS活用術について、興味があるという。

「就任会見では、SNSでファンに打順を決めてもらう、なんてアイデアも話していましたね。ツイッターで募集をかけるにしても、それを、どうやって集計するのか純粋に気になります。試合中にインスタライブをするとも話していましたが、そもそも、ベンチへの電子機器の持ち込みは禁止なんですけどね(笑)」

 ITツールを駆使し、新時代の監督到来を思わせる新庄ビッグボス。そのもとには、豪華な“臨時コーチ”も集結している。

「キャンプ期間中、前田智徳氏や藤川球児氏、谷繫元信氏や室伏広治氏など、球界内外から、自らのネットワークと人徳で次々とビッグネームを招聘しています。ちなみに、球団が“コーチ料”を支払っているのは、武井壮、赤星憲広の両氏だけなんだそうです」(スポーツ紙記者)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5