■高橋演じる山瀬は原作と別キャラに

「また、こちらは再現が難しいため仕方ないことですが、高橋演じる山瀬は、原作では“麻理鈴の顔が胸に位置するくらいの超大男”という設定で、同性でも小野より山瀬の方が高身長。ドラマでは鈴木が185cm、高橋が176cmで身長差が逆転しています。もっとも、それ以上に気になるのは山瀬が“清掃会社のバイト”になっていることですが……」(前出の専門誌記者)

 原作の山瀬は麻理鈴と同じ近江物産(ドラマではIT企業『オウミ』)の後輩社員でモテモテの若手社員だったが、チーフの麻理鈴に惚れて、多くをサポートしてくれるキャラだった。重要なメインキャラだが登場は少し遅めだった。諸田景子プロデューサーはこの変更について、

《原作とは異なり、ドラマの冒頭から登場…と変更した分、ただの癒やしキャラでは終わらせません!》

 と太鼓判を押している。

 ちなみに、今田演じる麻理鈴については《三流大学を四流の成績で卒業し、運よく大手企業に入社した落ちこぼれ新入社員。大食い&酒豪でお調子者な上に他人の悪意に対して異常に鈍感で、気づけば彼女のために一役買おうとする気にさせる特技の持ち主。》と紹介されており、ほぼ原作そのままだと思われる。

「ネタバレは伏せますが、キャラ紹介の《名前を覚えてくれた麻理鈴に好感を持ち、麻理鈴がピンチの時に助けてくれるようになる。》という部分から察するに、原作初期の清掃員のおばさんが助けてくれるエピソードをアレンジして盛り込むものと思われます。

 こうした原作要素をうまく融合させるオリジナル設定はいいんですが、オリジナル要素がどこまでうまく行くのかも不安要素の1つと言えますね」(前同)

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