■NHKはとんでもない改編

「続いてテレビ朝日ですが、74年から48年間も放送時間を変更しつつ続いた長寿料理番組『おかずのクッキング』が“一定の役割は終えた”と3月末で終了したほか、最終回の空気も何もない通常放送で、19年スタートの『トリニクって何の肉!?』が3月1日に終了しました。ただ、他局に比べると看板コンテンツのようなバラエティ番組の終了はなかったためなのか、テレ朝はあまり話題になっていませんね」(前出の関係者)

 テレ朝の場合はむしろ、

「若年層だけでなく、シニア層など全年齢層を狙ったハイブリッド戦略」「20年ぶりの深夜帯大改革をします。『スーパーバラバラ大作戦』として、若手クリエイターの30分番組を9つ用意。新たに5番組をスタートさせます」

 と番組改編会見で発表しており、「番組を終わらせる」ではなく、「これまでにない枠で新番組を始める」にウェイトを置いているようだ。

「次にTBSですが、長期番組の打ち切りはなく、逆に新規コンテンツが長続きしなかった印象を受けます。終わったのは20年スタートの『霜降りミキXIT』と21年スタートの『オトラクション』だけですからね」(前同)

 TBSの改編テーマは「聖域なき番組改革」で、「火曜と日曜の強化」と「土曜のリニューアル」を軸に進めると発表されている。

「民放に話題を取られがちですが、NHKはとんでもないですよ。18年スタートの『有田Pおもてなす』、20年スタートの『たけしのその時カメラは回っていた』や17年スタートの『日本人のおなまえ』、定期的にリニューアルする音楽番組枠で16年スタートの『シブヤノオト』が終わるのはわかります。

 しかし、95年開始で開始から26年たった現在も世帯視聴率で10%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を超える人気番組『ガッテン!』が終了したうえ、4月9日には85年から続く『バラエティー生活笑百科』も終わりますからね」(前同)

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