■木村の一言に萩本はスター性を感じた

 ちなみに木村については、「彼はこういうバラエティの道に進む人間ではない」と判断してCHA-CHAには選ばなかったものの、強いスター性を感じていたことを自身のエッセイで明かしているほか、勝俣も11年放送の『やりすぎ都市伝説』(テレビ東京系)で「欽ちゃんが木村にスター性を見出した理由」を明かしている。

「欽ちゃんはスターになる人間については、ただ質問をして、答えさせるだけで分かったといいます。

 たとえば“1つの質問を端折った、2つ目の答えを一発目に言える人間”。たとえば、“昨日何やってた?”という質問に“動物園に行った”ではなく、“カバが大きな口を開けてたんだ”と答えられる、ということ。みんなが“何それ!?”と質問に食いつき、話が転がっていく。それこそがスターの条件です」(前出の専門誌記者)

 そんな萩本がオーディションで木村に「好きなものは何?」と尋ねたところ、木村は「お母さんが作ったお稲荷さん」と答えたという。「この答えだけで、その子が愛情に包まれて、非常に多く人からやさしくされ、この子も愛情を受け取って歩んでいるのが一言で分かる」「一番いい答えをした」と話してという。

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