●節約食のカップラーメンが!

「カップ麺は原材料の小麦粉に加え、フライ製法に用いる食用油や包装資材、物流コストが値上げの主な要因。東洋水産が6月1日出荷分から、税別の希望小売価格193円の『赤いきつねうどん』などを214円に、『カップヌードル』でおなじみの日清食品も、6月1日から約180品目を5〜12%値上げすると発表しました」(同)

 節約食のイメージだったカップ麺が200円を超えるという厳しい時代の到来だ。こうなると、頼みの綱はそばということになるが、経済評論家の杉村富生氏が厳しい現実を解説する。

「実は、日本はそば粉の2割をロシアから輸入しているんです。今後、値上がりが想定され、パスタ、ラーメン、うどん、そばと、麺類はほぼ全滅の状態になってしまいそうです」

■酒類もピンチ

 そして、嗜好品であるお酒もピンチ。大手ビールメーカーには、ビールの値上げの動きはまだないが、サントリーは国産および輸入ウイスキーの一部ブランドの価格を4月出荷分より改定すると発表した。

「世界的に人気が高まった国産ウイスキーは、原酒不足によって価格が上昇。また、輸入ウイスキーは物流費の高騰を受けて値が上がっています」(丸山氏)

 値上がりするのは、日用品だけではない。

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