■ウクライナ危機で暴騰「生活必需品」リスト
寿司 2021年時点で、ベニザケ約80%、カニ、ウニ約50〜60%がロシア産。輸入ずみの冷凍在庫が切れる夏以降は、回転寿司チェーンなどで値上げが起きると考えられる。
アルミ箔 アルミの国際価格が13年ぶりの高値を記録。業界大手の東洋アルミニウムが、4月からアルミ箔製品の全品種の値上げを敢行するなど、キッチン用品への影響大。
タイヤ 天然ゴムの値上げに加え、原材料の原油の高騰で、ブリヂストンをはじめとする多くのタイヤメーカーが4月からの値上げを発表。値上げ幅は最大約10%という。
入れ歯(銀歯)銀歯の原材料として使われるパラジウムだが、世界の生産量の4割をロシアが占めている。ウクライナ危機が長引けば、供給が滞り、価格高騰は避けられない。
乳製品(牛乳、チーズ) 原材料の高騰により、雪印メグミルクは3月15日から市販の『雪印コーヒー』を値上げ。また、4月から、業務用チーズなど約200品の値上げを敢行する。
うなぎパイ 値上げ幅は約10%。主力商品である「1箱12本入り」は、税込962円から1058円になる。ウクライナ危機による小麦の仕入れ価格の高騰が原因となったようだ。
バス、タクシーの運賃 コロナ禍による利用客の減少に加え、ウクライナ危機によるガソリン価格の高騰が原因。昨年末から、都内の複数のタクシー会社が運賃の値上げを申請している。
からあげ 鶏肉の高騰により、2月にセブンイレブンの「からあげ棒」が21円の値上げを実施。ウクライナ危機で食用油の価格が上昇すると、さらなる値上げの可能性も。
ハム、ソーセージ 伊藤ハムは、3月からハムやソーセージなど230品目の価格を、最大14%引き上げた。ウクライナ危機で穀物が高騰すれば、さらなる値上げの可能性もある。
牛丼 ウクライナはトウモロコシの輸出量で世界4位。それらを飼料とする畜産物(牛肉)の相場が高騰する恐れがあり、その影響で牛丼価格が上昇する可能性大。