■ガソリンが1リットル200円に!電気・ガス代も

 ウクライナ紛争が泥沼化し、半導体不足がより深刻化すると、今後、さらに中古車価格の高騰が続くという。車を持っていても、ガソリン代が高くて車に乗れない事態も想定される。

「ガソリン価格が13年ぶりに170円を超えた1月、政府は石油元売り会社に補助金を出す激変緩和措置制度をとりましたが、ロシア産原油の禁輸措置などの影響で、1リットル200円を超える地域も出てきました。今後も予断を許さない状況が続きそうです」(総合商社担当者)

 また、ロシアは火力発電や都市ガスの燃料となる天然ガスの世界2位の産出国。電気・ガス代などの光熱費の値上がりも必至だろう。

「今年3月の光熱費は、すでに前年比で1・3倍という試算が出ています。光熱費が30%上がると、1か月で260k キロワットアワーWhを使う家庭の場合、6408円の光熱費が8244円になる計算です」(丸山氏)

 そして、特に深刻なのは都市ガスだと杉村氏は言う。

「一部地方の都市ガスは、ロシアから天然ガスを輸入しています。他のガス会社からの融通が受けられないと、供給そのものができなくなる恐れがあります。ガスが不通になっても使えるカセットコンロなどは、もはや必需品といえます」

 終わりが見えない、ウクライナ危機によるインフレ地獄。今のうちに買えるものは買い置きし、きたるべき危機に備えよう。

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