■同じ役を演じたこともある意外なライバル女優

 そうなるとライバルは柴咲コウ(40)だろう、という指摘もある。

「柴咲さんは17年に、やはり“戦国武将女性説”を下地にしたNHK大河ドラマおんな城主直虎』に主演していましたからね。柴咲さんも03年の『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系/小学館)、今年の映画『ホリック ×××HOLiC』(講談社)など実写作品に強く、そういう意味でもライバルですね。ちなみに、『ホリック』は13年に『WOWOWプライム』で連ドラ化もしていますが、そちらで主演だったのは杏さんだった、という不思議な縁もあります」

 最後に杏は「子どもたちにはあまりにも早すぎるのと、紹介する人を選ぶ漫画」として、新井英樹先生の『真説 ザ・ワールドイズ・マイン』(小学館)と徳弘正也先生の『狂四郎2030』(集英社)を紹介。「内容は秘密です」「耐性のある方だけ見てください」と、詳細は明かさなかったが無理はない。

「どちらもえげつない暴力的なシーンがあるだけでなく、人間の負の側面に踏み込んだ倫理観も揺さぶられるひたすらに暗く絶望的な世界観の作品です。『狂四郎2030』はまだ明るい部分もありますが、『ザ・ワールドイズ・マイン』は意味も動機も読んでいて理解できないくらい残酷に人を蹂躙するシーンもあります。まさか杏さんが読んでいたとは……」

 意外すぎるジャンルまで網羅し、多くの漫画を愛し、漫画家からも愛されている杏。漫画好きが、女優業も助けてくれるかも!?

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