■12歳で自作ゲーム販売、大学を2日で中退…マスクの“破天荒な”人生

 イーロン・マスクは、南アフリカの大都市・プレトリアで生まれた。

「エンジニアの父に育てられたマスク氏は、10歳でプログラミングを独学でマスター。12歳の時には、自作の対戦ゲームソフトを販売し500ドルを手にするなど、早くからその才能を開花させます。

 18歳で単身カナダへ移住すると、木の伐採などの過酷な肉体労働に従事したのち、カナダのクイーンズ大学に入学。1995年にはアメリカの超名門・スタンフォード大学の大学院物理学課程に進みますが、起業のアイデアを思いついた、と、わずか2日間で退学してしまいました」(経済ジャーナリスト)

 スタンフォード大をやめたイーロン・マスクは、実弟と共に、インターネットのオンラインコンテンツ会社『Zip2』を起業し、ここから、実業家としての道を歩むことになる。

「ITブームの到来で、軌道に乗った『Zip2』は他社に買収されてしまいますが、その際に手にしたお金を基に、マスク氏は、次に電子メール支払いサービス事業『Xドットコム』を立ち上げます。この会社はのちに他社と合併し、世界最大の電子決済事業の会社『Paypal(ペイパル)』へと発展。会長になったマスク氏は、32歳の時点で、1億6000万ドル相当の自社株を持っていたと言われています」(前同)

 そして、2002年に『ペイパル』を売却したイーロン・マスクは、同年6月に、現在の彼の代表的なビジネスのひとつである宇宙事業『SpaceX(スペースエックス)』を設立する。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5