レスラーとしては小柄ながら果敢に無差別級でヘビー級選手と戦い『リアルプロレスラー』の異名を持つ総合格闘技家のミノワマン。
男社会であるモータースポーツで勝ち抜くべく、レースの世界で最高峰の『ル・マン』を目指す岩岡万梨恵。
勝負の世界に生きる2人が通じ合うものとはー-。
(第3回/全4回)
―岩岡選手は表彰台でバク宙をするのが夢だとか?
岩岡「はい。ずっと器械体操をやっていて。いまは全然ですけど、子どもたちにも教えていた時期とかもありました。ちょっと目立つかなと思って」
ミノワマン「バク宙はいつでもできますか?」
岩岡「バク転だったら、広ければここ(屋内)でもできると思いますけど、バク宙は高いところからか、跳ねる床だったらできます」
―ル・マンでバク宙を決められるといいですね。
岩岡「前に憧れていたレーシングドライバーとかも、網に上ったりとか、宙返りしたりとか、パフォーマンスしてるのを見て、私もこれだったら目立てそうだな、と思って。ただ目立ちたいだけなんですけど(笑)」
―憧れていたドライバーというのは?
岩岡「フェンスに上っていたのは“スパイダーマン”って呼ばれるエリオ・カストロネベスっていうドライバーです。あと、日本人だとやっぱり佐藤琢磨さんがすごい好きで。
レースを好きになったきっかけは、アメリカ人女性ドライバーのダニカ・パトリックさんなんですけど。いろいろな人が好きですね」
―どういうところが好きになるんですか?
岩岡「佐藤琢磨さんとかは、年齢が遅く始めたのに確実に駆け上がったり、絶対に諦めない精神だとか、いろいろな人を巻き込んでいく力が本当にすごくかっこいいと思うのと、ダニカ・パトリックさんは初めて女性ドライバーを自分で見て。あまり身長も自分と変わらないんですよ。それですごくきれいで、優勝もしていたので、同じ女性として憧れを持っていたり。
エリオ・カストロネベスさんは、優しそうな笑顔とスパイダーマンで好きになりました。ミーハーですね(笑)」
ミノワマン「バク転すると、(岩岡選手も)憧れますよ!」
岩岡「本当ですか? 嬉しいです」
―今度は岩岡選手みたいにバク転がしたい、となる女性レーサーも増えるかもしれませんね。
岩岡「女性でそういうのをやってる人見たことないですよね。だからちょっとやりたいなって」
ーミノワマンさんの場合、憧れの選手は誰でしたか?
ミノワマン「僕はアントニオ猪木さんが始まりです。アントニオ猪木さんに憧れて、この世界に入りました」
岩岡「どういうところに憧れたんですか?」
ミノワマン「やっぱりカリスマ的なところと、当時から異種格闘技っていうのをやっていて、プロレスラーの強さを見せてきたのが好きでしたね」
ミノワマン「全然違う話になりますけど、女性レーサーにもレースクイーンはいるんですか?」
岩岡「はい。いるレースもあります」
ミノワマン「女性だと、レースキングとか、レースボーイみたいにするのはどうでしょうか?」
岩岡「欲しいですね! でも、私は緊張してクラッシュしちゃうかも(笑)」
一同爆笑