■キムタク成功を予言…欽ちゃんが語る“スター”の条件とは?

 萩本欽一は、俳優の柳葉敏郎(61)や、タレントの関根勤(68)、小堺一機(66)といった、数々の芸能人を育てたことでも知られているが、その独自の“哲学”によって、タレントのスター性を見極めているという。

「萩本さんは、質問への答え方ひとつで、その人がスターになる人間か分かったといいます。有名なのが、“1つの質問を端折った、2つ目の答えを一発目に言える人間”という話。例えば、“昨日何やってた?”という質問に、“動物園に行った”ではなく、“カバが大きな口を開けていたんだ”と、そんな答えができるような人が有望だといいます。みんなが“何それ!?”と、質問に食いつき、話が転がっていく。それこそがスターの条件だと語っていました」(前出の専門誌記者)

 この「一問一答」で、萩本にその才能を見出されたのが、“平成の大スター”である木村拓哉(49)だ。萩本の薫陶を受けた、タレントの勝俣州和(57)は、2011年放送の『やりすぎ都市伝説』(テレビ東京系)で、その当時の様子を語っている。

「88年に、萩本の番組『欽きらリン530!!』(日本テレビ系)でデビューしたアイドルグループ『CHA-CHA』。勝俣さん曰く、実は、そのメンバーを選ぶオーディションに、当時SMAPになる前の木村さんが参加していたそうです。オーディションで萩本さんは、木村さんへ、“好きなものは何?”と尋ねたところ、木村さんは、“お母さんが作ったお稲荷さん”と答えたそうです。

 これに萩本さんは、“この答えだけで、その子が愛情に包まれて、非常に多く人からやさしくされ、この子も愛情を受け取って歩んでいるのが一言で分かる”、“一番いい答えをした”と、木村さんのスター性を瞬時に見極めたと言います」(前同)

 そんな数々の逸話を残している萩本の“すごさ”を、改めて解説する番組も出てきた。

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