テレビ朝日『未来への10カウント』桐沢・木村拓哉が伊庭・高橋海人をステージアップさせた言葉の懐の深さの画像
※画像はテレビ朝日『未来への10カウント』公式ホームページより

 木村拓哉(49)主演のドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)は、生きることに希望を失ったひとりの男が、母校のボクシング部コーチになることで情熱を蘇らせ、人生を再生させていく青春スポーツドラマだ。第4話では、インターハイ予選で人生をかけた戦いに臨んだ伊庭(髙橋海人/22)に何度も泣きそうになった。

■伊庭は努力をする才能を持った芯の強い人だ

 伊庭は、決めた目標や希望に向かってひたむきに練習をする、努力ができる人だ。試合に出場して勝利を収めてマネージャーの西山(吉柳咲良/18)に告白することを目標にする伊庭は、闘志に溢れた表情で練習に集中していた。

 いよいよ試合当日、伊庭が桐沢にグローブをつけてもらうときは、いち視聴者であるこちらも緊張感が高まったし、会場に入場したときのたくましいその背中に、もう涙が出そうだった。桐沢に「深呼吸」と言われたら深呼吸をしていたし、マウスピースを装着する時にイーッと口を噛みしめたら、いよいよ試合なんだと実感してきた。

 1回戦の相手は、昨年のインターハイ出場者という強者だったが、伊庭の気迫も負けていなかった。ワン・ツーの技術だけでファイナルラウンドまで持ちこたえた伊庭の努力は、相当なものだっただろう。結果は判定負けだったが、伊庭のこの試合にかける想いに、見る者すべてを熱くさせた素晴らしい試合だった。

 なにより、伊庭本人が全力を出しきれたと思えたことが一番よかった。でも、それで終わらせないのが桐沢だ。伊庭がやりたかった「最後の試合に勝って西山に告白」をさせるのだ。

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