■ジャニーズを代表するスターの主演ドラマが「2連敗」の理由

 現在、テレビ朝日のドラマは改革期にあるという。民放キー局関係者は語る。

「現在、テレビ各局は13歳から49歳までのコア視聴率を重視するようになりました。それはテレビ朝日も例に漏れずなのですが、同局は民放局で最もコアシフトに切り替えることが遅かったと言われています。そうしたことの影響もあるのでしょう、テレ朝ドラマは若者に対して求心力がないんです。

 テレビ朝日の連続ドラマには名作と言われるものが多いですが、それは水谷豊さん(70)主演の『相棒』や、米倉涼子さん(46)主演の『ドクターX』、沢口靖子さん(56)主演の『科捜研の女』などといったシニア層に絶大な人気を誇る作品になります。今、テレ朝はそこを打ち破っていこうと試行錯誤している最中と言える。

 だからこその、嵐の松本さんのドラマ、木村さんのドラマでも王道の“キムタクドラマ”ではなく、若い俳優を多く起用する作品となったのでしょうが、ですがやはり、テレ朝ドラマには“年配向けのドラマ”というイメージが定着しているせいでコア層はなかなか見てくれない。そして、従来通りの“テレ朝ドラマ”でもないのでシニア層も視聴しない、となり、結果として、世帯・コア共に低調な数字になってしまっていると分析されています」

「テレ朝ドラマ改革」の過渡期に主演を任されたことが、松本の『となりのチカラ』と木村の『未来への~』の低視聴率に大きく関係していると考えられているが、それ以外の要因として、木曜夜9時台の裏番組が強いことも、さらなる逆風となっているようだ。

 同時間帯に放送されている番組は、『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)や『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)といったバラエティが中心。

「特に、『千鳥のクセがスゴいネタGP』は5月19日放送回の世帯視聴率は5.4%だったものの、コア視聴率は4.1%と、コア層からの支持が圧倒的。

 また日テレの『秘密のケンミンSHOW極』は、5月19日放送回の世帯視聴率が10.8%で、コア視聴率が5.0%という非常に高い数字になっています。同番組は2007年10月から約15年も続いていますが、まだまだ衰えを知らず、世帯もコアも順調と言えます。

 木村さんのドラマ『未来への~』は、コア視聴率ではスタート以来ずっと、両番組に負け続けていますね」(前同)

 そして、千鳥よりもさらにすごいお笑い芸人が、テレ朝「魔の木9」枠の原因になっているというのだ。

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