キンプリ・高橋海人『みらてん』で見せた圧倒的な伸びしろ、夏公開の映画『アキラとあきら』で期待される脱・“明るくて爽やかな役”の画像
高橋海人

 木村拓哉(49)主演のドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)で、ボクシング部の部長・伊庭を演じた高橋海人(22)の魅力が溢れていた。困難な状況にあってもあきらめずに挑戦し続け、成功をつかんでいく伊庭を振り返りつつ、その魅力を確かめたい。

■伊庭の青春を最高にした高橋海人の強さ

 伊庭は、6月のインターハイ予選に出場して敗退したことで事実上引退をしていたが、ボクシング部に顔を出して、なにかと世話を焼いていたことがうかがえる。桐沢(木村拓哉)をコーチとして引き止め、西城(村上虹郎/25)が部員として復帰することを喜び、卒業してからも練習や試合会場に応援に駆けつけるなど、OBとしても頼れる人物になっていた。

 インターハイ予選の前日、ボクシング部の全員がリングの上で円陣を作って気合を入れたときに叫んだのは「俺の青春はリングの上だった。まあ負けちゃったけど、それでも本当に最高だった。だからみんな、明日は最高に青春してこい!」だった。まさにその通りで、伊庭の隣には常にリングが存在した。

 監督が不在になっても自主練習でなんとか部を存続させ、ずっと好きだったマネージャーの西山(吉柳咲良/18)に試合後リングの上で大告白をし、部室のリング横で受験勉強をしながら後輩部員を見守り、東大合格を勝ち取った。ボクシング部の部室に掲げられていた「不撓不屈」の精神で、あきらめずに努力を積み重ね続けた結果、希望する未来を手に入れているところに伊庭の強さとたくましさがあった。

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