■松本人志が「BPOさん、どうお考えですかね?」と投げかけたことも
5月15日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)は、急死したお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)の芸をまとめたVTRを流して追悼した。
これにダウンタウンの松本人志(58)は言葉を詰まらせながら「ダチョウ倶楽部の芸とかお笑いがテレビではやりづらくなってて。そういう思いとかジレンマとか、“痛みを伴う笑い”がダメと言われてしまうと、熱湯風呂とか熱々おでんとかもできない」とコメント。
そして、「僕はあの芸が有害なんてちっとも思わないし、それだけが理由とは思わないですけど、“BPOさん、どうお考えですかね?”と、ちょっと思いますね」と投げかけた。
「テレビ業界がコンプライアンスを意識しすぎるようになり、過激な企画やネタがやりづらくなっています。それは番組スポンサーへのクレームに加え、BPOに放送倫理違反を指摘されるのを恐れてのことでしょう。ただ、松本さんのようにBPOの行き過ぎたコンプラ姿勢に疑問を抱いているテレビ関係者は少なくありません。
ただ一方で、BPOに放送倫理違反を指摘された番組は、遅かれ早かれ終わってしまうことが多い。『スッキリ』はこれが2回目ですからね」(前出の制作会社関係者)
2021年3月の放送でのアイヌ民族への不適切な表現がBPOから放送倫理違反と指摘され、検証番組を放送するとともに、再発防止策の一環として「『スッキリ』をはじめとした番組で、アイヌ民族の歴史、文化を伝える企画を放送してまいります。また、さまざまな差別・偏見等をめぐる問題についても、重要なテーマとして適切に伝えてまいります」と発表した。
「以前から『スッキリ』は日テレ内でも“危うい存在”だったんです。そんな中で、新たなBPO沙汰ですからね。審理の結果次第ではありますが、局内では“場合によっては打ち切りも”という話が実際に出ているといいます。『スッキリ』ではBPO案件以外のトラブルも頻発していました」(前同)