■『スッキリ』が「NiziU&BE:FIRST」のブレイクを後押し

 2021年7月に行なわれた東京五輪の卓球・女子シングルス準々決勝で、試合中の伊藤美誠選手(21)が報道陣のライトの眩しさを指摘する場面があったが、これが『スッキリ』のクルーだったことが明らかになった。

「トラブルに加え、視聴率も右肩下がりで番組は明らかに勢いを失いつつありました。数年前まで世帯視聴率8%ほどでしたが、ここ最近は4%後半から5%前半といったところですからね。番組は17年目に入り、マンネリ化も指摘されていました。

 そんな中にあって、MCの極楽とんぼ加藤浩次さん(53)はそのコメントが視聴者の共感を生むなど、1人奮闘していました。また、番組の9時台は日テレへの貢献度が高いと言われています。NiziUBE:FIRSTのブレイクにも寄与していますからね」(前出の制作会社関係者)

 午前9時台の『スッキリ』はエンタメコーナーを中心に放送。2020年には日韓合同のグローバル・オーディションプロジェクト「Nizi Project」を番組で特集し、NiziUのデビューへの道を追いかけ、ブレイクを後押し。

 2021年4月からはAAAのメンバー・日高光啓(SKY-HI、35)によるボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」がスタート。7人のメンバーが選出され、BE:FIRSTとしてデビューを果たした。

「オーディションの模様は『スッキリ』で定期的に取り上げられ。日テレ関連会社のHuluでも配信されました。『スッキリ』で企画を知った人が新たにHuluに加入するなど、番組は放送外収入、日テレ系列の会社に視聴者から直接入る収入の獲得にも大貢献しているんです。

 ただ、日テレ内の一部からは9時台の『スッキリ』について、“局に貢献するためにある”“視聴者ではなく会社を見て番組作りをしている”と指摘する声もありますね」(前同)

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