■暢子にキレた華丸「鈍感は罪だ!」

 6月7日放送の第42回では、おでん屋台の経営立て直しを任された暢子が、味の改良に試行錯誤を繰り返す。イタリア料理の経験を活かし、具材にトマトやキャベツ、にんじんといった野菜や豚肉の塩漬けであるパンツェッタを使用し、サルサ・ヴェルデというパセリを使ったソースをつけて食べるイタリアふうおでんを開発した。

 そこへ原田演じるオーナーが来店。暢子が作ったイタリア風おでんを一口だけ食べると、箸を置いてしまう。そして「客足はすぐ途絶える。もってあと数日」と話して帰っていった。

 それを受けた華丸は「オーナーのおっしゃる通り!」とバッサリ。暢子が創作したイタリアンふうおでんについて、「いきなりイタリアふうにされましても……」「まずは基本から」と、暢子の迷走ぶりをたしなめたのだった。

 6月15日放送の第48回の朝ドラ受けで華丸は、上白石萌歌(22)演じる暢子の妹・歌子が、暢子の幼なじみで豆腐屋の息子・砂川智に片想いしていることに全く気づかない暢子と智に対して、「気付いてくれ、暢子。鈍感は罪だ……」と言及。さらに、「(歌子の体調不良には)恋わずらいも半分入ってる。もう、鈍感。豆腐屋も鈍感」と指摘した。

「この“鈍感発言”は複数のニュースサイトで記事になり、日本中に拡散していましたね。彼らのこうした辛辣な注意が視聴者から共感を呼ぶ一方で、華丸さんと大吉さんの朝ドラ受けが余計に『ちむどんどん』を炎上させている一面もあるでしょう。ふたりの言う通りなんですが、やや過激に聞こえる言葉を言えば、すぐにネットニュースになりますからね。

 ふたりとも決して炎上は望んではいないでしょうが、ただ、ドラマの内容、そして暢子と賢秀のズレた言動に対しての“ありえない”という気持ちが抑えきれず、思わず怒気を含んだ言葉が口から出てしまうのかもしれませんね。だからこそ、大吉さんのラジオ番組での“憎くて言っているわけじゃないんです”というエクスキューズがあったのではないでしょうか。

 ただ事態はさらにまずいことになっていきそうです。というのも、6月27日から開始の第12週では、週の後半で賢秀による“犯罪行為”が描かれることがすでにわかっています。もう今から、博多華丸・大吉の大激怒が目に見えますね……。

 これまで何度もやらかしてきたニーニーによる犯罪沙汰。直後の朝ドラ受けでは過激な注意の言葉が飛び交い、また時間も1分超どころでは済まない可能性が高い。もしかしたら、『あさイチ』スタッフは、冒頭からVTRを流す構成にして、ふたりの“激怒朝ドラ受け”を回避しにいくかもしれませんね……」(前出のテレビ誌編集者)

 全国の視聴者と博多華丸・大吉のふたりが穏やかに朝ドラを視聴できる日が来るのを願ってやまない。ただ、ドラマ後のふたりがお怒りの様を見るところまでが、『ちむどんどん』の魅力になっているのも、否定はできないだろう――。

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