■本放送では和彦が最初に発言していた

 さかのぼること、6月21日放送の第52話で、新聞記者として働く和彦は紙面に掲載された「おふくろの味、子どもの笑顔、おいしいごはんを作るのは、お母さんの仕事。」というコピーが載った広告を問題視していた。そして和彦は広告への抗議記事を執筆、それを紙面に載せるかどうかを巡って編集局長と取っ組み合いのケンカにまで発展。和彦が先に手を出したことになっていて、社内で不利な立場になっていた。

 6月22日放送の第53話で、暢子と和彦の下宿先の居酒屋「あまゆ」で、暢子ら4人はその広告について議論していた。

 和彦は編集局長との騒動について「このまま泣き寝入りするつもりはない。男の都合で、女を『専業主婦』という型にはめるべきじゃない。男も女も、それぞれあるがまま、尊重されて、大切にされる世の中であるべきなんだ」と口火を切った。

 その後、愛は卓上のポークたまごを4人分取り分けて食べようとしたものの、暢子が「アキサミヨー! うちのポークが少ない」と激怒。それを受けて、取り分けた愛が「あっ、ごめん。男の人のほうがいっぱい食べると思って」と暢子らに謝り、智は「たかがポークでムキになるな。女は愛嬌、愛ちゃんを見習え」と言った。智に対して暢子は「何で愛嬌がないといけないわけ? 女も男と同じように働けるし、ポークも食べる!」と反論した。

 智は暢子に対して、「だけど実際結婚すれば、女には出産も子育てもある」と言うが、和彦は「いや、それはどうかな。出産と子育てだけが、女の幸せとは限らないよ」と言い、愛も「それは私もそう思う。仕事が生きがいの女性がいてもいいと思う」と暢子を援護した。

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