■「日高屋」や「ペヤングソースやきそば」は?
一方、価格維持に努めているのが、中華レストラン大手の『日高屋』だ。
「世界的な原材料費の高騰や、輸送コストの上昇など、さまざまな影響を受ける中、日高屋は、利用者の家計を応援することを決定。7月31日まで全商品の価格据え置きを公式発表しました」(グルメライター)
値下げとはいかずとも、この値上げラッシュの中で、価格を維持してくれるのはありがたい限りだ。
小売業界では、『まるか食品』が3月、“ペヤングソースやきそば”など、主力製品の価格を、「しばらくの間は据え置く」と発表して大きな反響を呼んだ。
「カップ麺も値上がり必至のジャンル。2月には、日清食品の“カップヌードル”が21円値上げしたことが大きな話題になりました。そんな状況下で、ペヤングの希望小売価格(税別193円)を維持するというのは、とても大きな決断だと思います」(前同)
他にも、アイスやケーキなどのスイーツを販売する『シャトレーゼ』は、
「少なくとも来年3月までは、現在の価格を維持していきたい」と、価格維持に前向きな姿勢を取っている。
■西友の商品はプロお墨つき!
ウクライナ情勢による輸入小麦の高騰は、さまざまな食料品に影響を及ぼし、今では値上がりしていないものを探すほうが難しい。
しかし、大手スーパーマーケットの『西友』は、自社プライベートブランド“みなさまのお墨付き”の約1200品の価格を6月末まで据え置くと発表していた。節約アドバイザーの和田由貴氏が説明する。
「昨今の値上げラッシュの中、低価格を維持するプライベートブランドは、本当に貴重な存在です。特に、西友の“みなさまのお墨付き”は、消費者テストを繰り返し、高品質な商品を売り出すというコンセプトなので、クオリティも高い。利用しない手はありません」