■黒島結菜・暢子が愛に自分勝手すぎる「ぶちまけ告白」

 前出のテレビ誌編集者は言う。

「まず、『ちむどんどん』が視聴者の怒りを買い、大酷評が飛んでいる大きな理由として、“主要な登場人物に視聴者が共感できない”という問題がありますよね。それは、ヒロイン・暢子をはじめとする比嘉一家の面々の自己中心的な言動や周囲を顧みない無神経な行ないが、第1話から現在に至るまで一貫して描かれていることが原因です。

 視聴者から多くの酷評が集まり、またその怒りが強かったワースト3位のシーンは、そうした暢子の自分勝手ぶりがむき出しとなった、7月5日放送の第62話で描かれた暢子と飯豊まりえ(24)演じる、和彦と6年間交際して婚約していた大野愛とのやり取りですね」

 同回では、和彦に恋をしていると自覚した暢子が、愛と2人きりになった際、愛に対して「うち……和彦君のことが好き。自分でもずーっと全然気づいてなかったけど、好きって分かってしまったわけ。でもさ、諦める」と話す。

 そして、「和彦君は前から愛さんのことが好きで愛さんと付き合っている。だから好きだけどきれいさっぱり諦める。でも愛さんに嘘はつきたくないから、全部言ってしまいたくて……。困らせるようなこと言ってごめんね」と、和彦と6年間交際し結婚準備をしている愛に対して自身の心の中をすべてをぶちまけてしまうのだった。

 このシーンには、視聴者から「なんでわざわざあなたの彼氏が好きだって伝えるの? 言われた方の気持ちはなぜ考えないの?」「自分がもやもやしたくないから愛さんに打ち明けて、自分勝手すぎる」「愛さんへの宣戦布告やん暢子。それは潔いとか正直とか友達思いではなく自分勝手って言うんだよ」などと、暢子の“ぶちまけ告白”への批判が数多く寄せられている。

「自分がすっきりしたいがための告白。愛が浮かべていた動揺全開の顔が今でも忘れられませんね。結果、それからしばらくで愛と和彦は破局し、速攻で暢子と和彦は交際。そして瞬く間に結婚となりましたからね。

 無邪気に告白して愛を傷つけて、その後すぐに“略奪愛”を成就させて再び愛を傷つける。朝ドラ直後の情報番組『あさイチ』に出演する博多華丸さん(52)は、恒例の“朝ドラ受け”で“気づいてくれ、暢子。鈍感は罪だ”と語っていましたが、まさに罪深い暢子の行為でしたね……」(前出のテレビ誌編集者)

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