■矢部浩之からマツコ・デラックスへの電話が招いた「まさかの事態」

「この通話は、中居さんが“ゼロではないってことですよね?”と問いかけると浜田さんが“うーんまあ……”と可能性を残したところで、やり取りは終わった。

 浜田さんが、11日に来るのかどうか、というのが最大の注目ポイントだったわけですが、結局、スタジオに呼びこまれたのは、浜田さんのマネをしたものまねタレントの山本高広さん(47)でした。松本さんだけでなく、スタジオ全員が本物の浜田さんと話すテイで短くトークをしましたが、すぐに松本さんが苦笑いして“これは無理や”と発言。改めて矢部さんが“浜田さんは無理でした”と、視聴者に伝えていましたね」(前同)

 浜田が登場することはなかったものの、ダウンタウン2人の生電話での、気遣いしない関係性が改めて伝わったことで、視聴者も満足度は高かったと思われる。

「今回の一連の生電話で、一番の問題が露呈してしまったのは、矢部さんが電話したマツコ・デラックスさんだったともっぱらです。ちょっとシャレや笑いに昇華できない形になってしまいましたからね」(前出の制作プロ関係者)

 矢部は、相手は伏せてマツコに連絡するも留守電。メッセージを残し、いろいろなコーナーやゲストが紹介されたりと1時間以上経過したころ、「明日のオープニングアクトをどうするかの視聴者投票」の際、しかも「松本と岡村がチャゲ&飛鳥の『YAH YAH YAH』を歌う」という選択肢が表示されたまさにその瞬間、大きな笑いが生まれるはずのタイミングで、スタッフが慌てて電話を持ってきたのだ。

「ご無沙汰しております……」と、完全なオフモードで電話に出たマツコに「お名前お願いします」と矢部がフると「日曜にずっと会ってた……ちょっと、たまにかわいいと思ってた……会ってた人いたでしょう?」と返し、ここでスタジオのメンバーも相手がマツコだと気づき、拍手が上がった。

 マツコは「仕事してたもん」ということで『ラフ&ミュージック』は見ていなかったが、改めて生放送であることを説明していると「やだ、ちょっと。私すごいかわいい」と、なぜか自画自賛。

 松本が「ご無沙汰してます」とあいさつすると、「そういう時にああいうかけ方をする私ってちょっとかわいいなって自分で……」という意味だったと明かした。

■マツコとフジの確執再燃!「二度とレインボーブリッジは渡らない」発言が現実に

 マツコからの電話が、前述のように最悪のタイミングだったことから「マツコの電話のタイミングでわれわれすごく損した」「急にかかってきたもんやから」と、松本が指摘。

「明日の夜何してる?」「お台場来て欲しいねん」

 と矢部が尋ねると、マツコは「…………」とかなり長い沈黙の後、「そうかこれって2日やるんだ」と趣旨を理解したマツコだったが、「アタシね、すごいマジ話していい?」と切り出し、

「フジテレビから嫌われてるんだよね」

 とまさかの衝撃発言が飛び出した。

「そんなことないよ。レギュラーやってたやんか」

 と、矢部が今年3月で終了した『アウト×デラックス』を引き合いに出すも、

「アタシいまもうね、矢部さんとアウトやってたでしょ? あれ終わって以来一度もフジテレビ……レインボーブリッジ渡ってないの」

 と、フジテレビがあるお台場に行っていない、という現状を激白。

「久しぶりにおいでよ」と矢部が言うも「いやいやいや」とマツコは否定的で、その強硬さにしまいには「マジでスタッフが“嫌われてない”ってカンペ出してきた」と矢部が語る事態となった。

 矢部とマツコの電話のやりとりが収拾つかなくなったのか「前向きにご検討お願いいたします!」というナレーションが割って入り「ほら嫌われてるじゃない!!」とマツコが返したあたりで、時間の限界が来たのか、強引にトークは打ち切られてしまった。

「結局、マツコが『ラフ&ミュージック』に出ることはなく、そのことに言及されることもありませんでした。それだけに、マツコとフジの問題の根深さが表われてしまった感じがありますよね。

 マツコは『アウト×デラックス』の最後の収録が行なわれた日、スタッフから花束を受け取ると“もう、二度とレインボーブリッジは渡りません”と発言していた、と3月17日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じていた。同じ号でマツコはこの発言について問われ“ギャグに決まってんじゃない”と答えてはいますが、同じフジの『ホンマでっか!?TV』からの卒業については、懇意にしていたスタッフが外れ、不信感などが募ったこと、その後の番組の演出面に疑問を感じた部分もあったことを匂わせたこともあったといいます。

 今回の『ラフ&ミュージック』でのマツコがらみの歯切れの悪さを見るに、確執は本当なのかもしれませんね」(前出の夕刊紙デスク)

 結果として、ナマ電話でオファーした上戸彩、マツコ・デラックス、BIGBOSS新庄剛志、浜田雅功、笑福亭鶴瓶のうち、2日目のスタジオに来たのは、新庄と鶴瓶の2人。「直電!生ブッキング」は、“2勝3敗”という結果となった。

 はたして、来年はどうなるのかー-。

『FNSラフ&ミュージック ~歌と笑いの祭典~』

https://www.fujitv.co.jp/laugh-and-music/

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6