ブラッド・ピットやトム・クルーズと共演した真田広之、ブラックレイン松田優作…世界が惚れた“日本の名優”!7人の侍スター「役者バカ」伝説の画像
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 俺に、この国は狭すぎる! 生まれ故郷を後にして、はるか異境の地でおのれの力を試す、快男児の雄姿!

 “ブラピ”ことブラッド・ピットが主演を務める映画『ブレット・トレイン』。このハリウッド大作に、真田広之(61)が準主演格で出演し、観客や評論家から好評を博している。

「近年は日本の俳優が海外作品に出演することが増えましたが、本当に世界の観客を魅了した役者はわずかです」(在米映画関係者)

 そこで今回は、これまでに海を渡って活躍したサムライ俳優たちの系譜と、その秘話を紹介しよう。

■押しも押されぬハリウッドスターに!

 まず、前述の真田だが、彼にとって転機となったのは、トム・クルーズ主演の『ラスト サムライ』(2003年)に出演したことだ。以後、日本での俳優活動をほぼ休止し、アメリカに拠点を移した。

 日米の映画事情に詳しいイラストレーター&ムービーウェポンアナリストの青井邦夫氏は、こう語る。

「日本と違い、ハリウッドの大作ではギャラも大きい分、俳優はすべての撮影が終わるまで拘束されます。自分の出番が終わっても帰れないんです」

 そんな環境で自分の居場所を作るには、現地に腰を据える必要があったのだ。

「そのかいもあって、ラッシュアワー3』(07年)、『47RONIN』(13年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム 』(19年)と、次々にメジャー作に出演。今の真田さんは押しも押されぬハリウッドスターです」(前出の映画関係者)

 今後、大ヒットドラマシリーズのリメイク版『将軍(Shogun)』の全米放送が控えているという。

「元の作品で、三船敏郎さんが演じた将軍の役を、リメイク版では真田さんが演じるようです。その三船さんこそ、ハリウッドに進出した日本俳優の先駆けでしょう」(映画雑誌記者)

『グラン・プリ』(1966年)でジェームズ・ガーナーやイヴ・モンタン、『レッド・サン』(71年)でチャールズ・ブロンソンやアラン・ドロン、『ミッドウェイ』( 76 年)ではチャールトン・ヘストンやヘンリー・フォンダ……三船は世界のスターたちと肩を並べる存在だった。映画関連の著書が多い作家・映画監督の山本俊輔氏は、こう語る。

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