■「紅一点」や「木久扇の息子」もあり得る

「また、若手で可能性があるとするならば、今年3月に真打昇進して“春風亭ぴっかり”から蝶花楼桃花(ちょうかろう・ももか/41)に改名した桃花さんが、“紅一点”として番組に華を添えてくれるのにも期待したくなります。

 7歳サバを読んでAKB48のオーディションに応募して最終審査まで残ったという異例の経歴の持ち主で、美しいビジュアルもテレビ向き。それに、今年9月4日放送の『笑点』に円楽師匠の代理で女性落語家初の大喜利回答者として出演も果たしてますからね。同じく“代理出演”つながりの春風亭昇也さん(40)も有力な対抗馬ともっぱらです」

 昇也は今年5月に真打への昇進を果たしているが、2019年に円楽さんが脳腫瘍で入院している期間の『笑点』に、まだ2ツ目でありながら大喜利メンバーの代役を務め、注目を集めた。ちなみに、落語芸術協会の二ツ目で結成されたユニット「成金」に所属しているが、同グループには『笑点』レギュラーの桂宮治も所属しているため、もし昇也が選ばれた場合は2人でのコンビに期待したい。

「また、“木久扇師匠降板説”が出ていますが、それも踏まえての木久扇師匠の息子、二代林家木久蔵さん(47)の加入する可能性も捨てきれません。円楽師匠の後任として入れば、毎週『笑点』での親子共演が見られます。その後、いずれ木久扇師匠は勇退の流れにはなると思われますが、その際も木久蔵さんがいれば“世襲”という感じになり、視聴者としても安心なのではないでしょうか。

 今年7月4日放送回では、5月に木久扇師匠が自宅で転倒して骨折し休養に入った際のピンチヒッターとして出演したこともありましたね」

■超大穴は円楽さんの愛弟子!?

 最後に、可能性は低いがサプライズ中のサプライズとしてあの「元」噺家の登場も考えられるという。

「1985年から90年まで“三遊亭楽大”として円楽師匠(当時は三遊亭楽太郎)の弟子だった伊集院光さん(54)です。昔から円楽師匠にかわいがられていて、“破門”ではなく“自主廃業”という形で落語界を離れてからも親交が深く、2021年6月13日には伊集院さんにとって30年ぶりの高座復帰でもある『三遊亭円楽・伊集院光 二人会』を開催したこともありました。

 伊集院さんはラジオ界では大スターですし、テレビタレントとしても大人気。『笑点』は演芸番組ですが、あくまでもテレビのバラエティ番組。視聴者に楽しんでもらうコンテンツを提供するのが1番だと考えれば、大喜利メンバーが必ずしも現役落語家でなくてもいいのではないでしょうか。ただ、もしオファーがあっても、伊集院さんは断るとは思われますが……」

 10月3日放送のラジオ『三遊亭円楽のおたよりください』(OBSラジオ)に出演した伊集院は、こう話していた。

「もし師匠のことを思ってくださる方が、今ラジオを聞いていただけているのならば、師匠のために、お線香1本あげていただけませんか。申し訳ない、きょうはこの辺で」

 偉大な落語家・三遊亭円楽を失った『笑点』。後任として本命、対抗、超サプライズがささやかれるが、果たして後継者は誰になるのだろうか――。

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