NHK大河『鎌倉殿の13人』で「涙の島流し」坂東彌十郎は平野紫耀主演TBS『クロサギ』でも「黒幕」ポジションを奪取!テレビ朝日『六本木クラス』“土下座ナシ”追放の香川照之と“入れ替わった”「2人の梨園」!の画像
北条時政演じる坂東彌十郎  ※画像は2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」公式ツイッター『@nhk_kamakura13』より

 3年前、銀座クラブのホステス女性に対する過剰なハラスメントを働いていたことが明らかになり、レギュラー番組、CMなどを次々降板、いまだに世間を騒がせ続けている “市川中車”こと香川照之(56)。彼の失態には梨園だけでなく、ドラマ業界が意外な理由で頭を抱えているという。

「“黒幕役”ですよ。プライベートはともかく、香川さんは『半沢直樹』(TBS系)などで注目を集めたヒールぶり、悪役らしいイヤな笑顔などは視聴者からも大好評で、制作サイドとすれば、映像が引き締まり、作品をより高みに引き上げてくれる存在だった。

 年齢的にもいわゆる“上の人間”を演じるのにうってつけだし、何より悪役は強烈なインパクトと高い演技力が求められますからね。そういう観点では、日本のドラマ、映画界は超重要なピースを失ったと言えます。香川さんを使うのは、少なくとも地上波テレビでは今後、しばらくは不可能でしょうからね……。

 とはいえ、時を同じくして“黒幕が似合いそうな歌舞伎役者”が入れ替わるように頭角を現してはいますよね」(ドラマ制作会社関係者)

 果たしてその人物とは――?

「現在放送中のNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人』で一躍知名度を上げた、歌舞伎役者の坂東彌十郎さん(66)です。

 10月2日放送回で物語から退場しましたが、主人公北条義時小栗旬/39)の父親で、後妻のりく(宮沢りえ/49)にコントロールされる形で権力を振り回していた初代執権の北条時政を演じていました。有名な実力派俳優ばかりが出ている『鎌倉殿』ですが、“本作で最もブレイクした俳優は?”と聞かれたら誰もが彌十郎さんの名前を出すことでしょう」(前同)

 第1話時点では「憎めないダメ親父」のような感じで好感度の高かった時政だが、その後暴走。10月2日放送の第38話「時を継ぐ者」では妻のりくと共謀して、孫である三代将軍の源実朝から鎌倉殿の座を奪い、娘婿・平賀朝雅(山中崇)を据えようとする謀反「牧氏の変」を行なうも失敗。死罪は免れたが故郷伊豆への流罪となった。追放を指示した息子の義時とは今生の別れとなったが、最後の対面は大河史上に残る名場面となった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5